既卒者が再び医学部受験をする場合は一般入試と学士編入がある

既卒者が再び医学部受験をする場合は一般入試と学士編入がある
既卒者が医学部受験を志すとき、利用できる形態は二つあります。
一つ目は他の受験生と同じように一般入試を受けるものです。
必要とされる試験科目の勉強をし、必要であれば小論文や面接の対策もします。
募集人数が一番多く、全ての大学を志望校とすることができるため選択肢も広がります。
一方で、既卒ということであれば社会人として働きながら、あるいは受験の時間を取って浪人生に近い形で勉強することになるため、時間が足りなくなる可能性が大きく、効率の良い受験対策が求められます。
二つ目は学士編入です。
これは四年制の大学を卒業した人を医学部の二年次または三年次に編入させる制度です。
募集人数が少なく実施している大学も多くはありませんが、課される試験科目が少なく、一般入試ではできなかった国公立大学の複数受験も可能です。
大学での専攻や卒業後の社会経験も併せて評価対象となるため、的を絞った対策が求められます。
医学部受験を目指すなら自分に合った方法を見つけてそれに特化するのがお勧めです。
医学部受験を目指す社会人が学士編入を選択するメリット・デメリット
医学部は、他の学部と比べて社会人になってから入学を目指す方が多い傾向がありますが、社会人が医学部受験する方法は一般入試だけではありません。
医学部以外の大学を卒業した方の場合、学士編入という方法で医学部を目指すことも可能です。
これは、大学の3年次もしくは2年次に編入して専門課程から学び始めることができる制度のことです。
基本的に大学の1年次から2年次は教養課程にあたり、専門的な科目の授業はほとんど行われません。
そのため、既に教養課程を修了している方の場合はいきなり3年次や2年次に編入しても問題ないとされています。
また、学士編入は単に教養課程をスキップできるだけでなく、一般入試と比べて受験科目が少ないというメリットがあります。
現役生や浪人生と比べて勉強時間が限られる社会人にとって、受験科目が少ないというのは大きなメリットと言えるでしょう。
加えて、受験日が被っていなければ、複数の国立大学を受験できるというメリットもあります。
一方で、一般入試と比べて定員数が非常に少なく、多くの大学では5~15人ほどしか合格できません。
倍率は20~40倍ほどになるとされており、基本的に編入試験を受ける方はハイレベルなので、合格するのは簡単なことではありません。
そのため、社会人から医学部受験を目指す方の多くは一般入試を選択しているのが現実です。